今回は、保護者の方も含めて15名で、天王山へ山登りに行ってきました。
天王山は、季節の移り変わりを肌や景色を通してじっくり感じることができる山です。
前回からは、もりしー(社長)も参加しています。

JR大山崎駅から約1時間ほどで山頂まで登ることができ、比較的登りやすい山ですが、最初の仁王門まではかなりハードな上り坂が続きます。
そこから山の中へ入っていくと、夏場でもとても涼しく、鳥の声や気持ちのいい空気を感じながら歩くことができます。
今回の山登りでは、特にたくさんのキノコが出ていました。
「こんなところにある!」
「あっちにもある!」

子どもたちだけでなく、大人も驚くほどたくさんのキノコが見つかり、自然の中での発見を楽しみました。
自然の中にいると、普段の生活ではなかなか感じることのない「怖い」「危ない」という感覚にも出会います。
「あれが欲しい」
「トイレに行きたい」
「○○したい」
普段ならすぐに何とかできることも、山の中には「自然と人」しかありません。
先の見通しを持つことも難しく、
「まだーーー?」
「お腹すいた!」
「しんどい……」
と言っていた子も、何度か山登りを経験するうちに、「ここまで来たらもう少し」「あと少しで休憩できる」など、自分なりに見通しを持って登れるようになってきています。
眺めの良い場所に着くと、自然と「ヤッホー!」と大きな声を出す子どもたち。
その声につられて、お母さんたちも、普段ではなかなか出さないような大きな声を出しています。
一方で、「ここで大きな声を出してみて!」と言うと、なかなか声が出ない子もいます。
同じ「大きな声」でも、環境が変わると出せたり出せなかったりする。
そんな姿も、山登りならではの面白い発見です。

山頂に着くと、それぞれが持参した軽食を食べます。
チットチャットでは、食事を提供したり、一緒に食事をしたりする機会がないので、私たちにとっても子どもたちの食事の様子を観察できるのは新鮮で、とても面白い時間です。
中にはカップラーメンを持参し、お湯を入れて食べる子もいます。
ところが、ちょっとしたことでスープをこぼしたり、麺を落としたり……。
箸の持ち方、フォークの使い方、食べ終わった後のお弁当箱やゴミの片付け方など、一人ひとりの個性がよく見えます。
そして、普段の運動指導で大切にしていることが、こうした場面でもつながっていることを感じます。
バランスよく体を使うこと。
手先を上手に扱うこと。
自分のことを自分ですること。
片付けること。
人に挨拶すること。
日々の運動指導で積み重ねている小さな経験が、生活の中のさまざまな場面につながっているのだと感じます。
昼食の後は、特にレクリエーシ
ョンを用意していません。
あえて子どもたちに任せています。
すると、自然の中で子どもたちは、自分たちで遊びを考えて過ごしてくれます。
いろいろな鬼ごっこが始まったり、流行りのじゃんけんをしたり、縄跳びをしたり、「だるまさんが転んだ」をしたり。
見ているだけでも、とても面白い時間です。
遊び方を考える。
友達に声をかける。
みんなをまとめる。
ルールを決める。
意見が違ったときに調整する。
こうしたことは、大人が「こうしましょう」と決めるよりも、子どもたち同士の方が上手くまとまっていることもあります。


山登りでは、圧倒的に下りの方が転倒するリスクが高くなります。
それでも、子どもたちは一人ひとりが自分の体の使い方を考えながら、上手に山道を下り、最後まで山登りを楽しんでいました。
自然の中だからこそ学べることが、たくさんあります。
「こうしなさい」
「これはしてはいけません」
と、私たちがあらかじめ形を決めすぎてしまうと、子どもたち自身が考えたり、試したり、失敗したりする機会を奪ってしまうことがあります。
今回の山登りを通して、私たち指導者自身も、普段の関わりの中で「○○しない」という枠を作りすぎていないか、改めて考えさせられました。
月に一度、自然の中に出る。
その時間は、子どもたちにとっての学びだけではなく、私たち大人にとっても、子どもたちの力を信じて「任せてみる」ことを学ぶ大切な時間になっています。
これからも、山や自然の中でしかできない経験を、子どもたちと一緒に積み重ねていきたいと思います。

チットチャットスポーツ塾 高槻店 豊田