1号店からこんにちは。
今回の主役はチットチャット開所時からのベテラン塾生S君です。
S君は難攻不落の自閉くんで、なかなかの強敵です。
通い始めた頃から何度指導を持っていかれたか・・・
関わり方の良し悪しが、即座に彼の反応となって返ってきます。
でも、ここ最近面白い。
あまり彼を見過ぎず、呼吸にセンサーを合わせるように「S君と一緒にする」ことをイメージしながら動いていくと、とても心地好い40分を過ごせます。
彼は手を差しのべるとすーと寄ってきて手を握り返してくれるので、「ああ・・・一緒にやりたいんやなぁ・・・安心するんかなぁ」という思いが何となく降ってきました。
しかし、ついこちらが欲張ってしまうと、途端に突き放されてしまいます。
昨日はマットでのウォーミングアップの後、バランスボールを出すと、いきなり私の背中を押して写真のような状態に。
予測外の事だったので、思わず「うわぁぁぁあぁぁあ!」でした(汗)。
いつも自分がしている動きを私にしてくれたんですね。
そして次に椅子を選ぶと、ニヤッと悪そうな顔をして私の乗った椅子を勢いよく後ろに押しました。
壁に激突する前に「ぎゃー!ストーップ!!」と叫ぶと、ちゃんと止めてくれるんですよね。
S君から「一緒に楽しんでいる」呼吸が聞こえてきました。
運動テクニックを追求するのではなく、こんなレッスンができている時はいつも指導の原点を感じます。
「まず自分から同調してみる」
一人一人とこんな関わり方のできる現場で仕事できて良かったなー、とまた思いました。
by まこ