おかげさまで、チットチャットは10周年をむかえることができました。
今回は、チットチャットを古くから知る高槻店・とよしーに、最近のお子さんとのエピソードや、指導を通じて考えていることについてインタビューしてみました。
高槻店を利用中の〇さんは、言葉でのコミュニケーションが苦手。あまり口数が多いほうではありません。
とよしーとのレッスンで、先日はランニングに出かけました。ランニングをがんばり、道中で見つけたブランコを夢中になって楽しむ〇さん。でも、チットチャットのレッスン時間は40分。おわりの時間がみえてきたころ、とよしーは〇さんに、こんな関わりをしてみたそう。
「『〇さーん!』と声をかけて、自分の腕時計を指さすジェスチャーをしてみたんです。そしたら〇さん、
『あと、何分?』って言葉で伝えてくれて。それってすごいなと思って。たぶん、僕から『帰ろう、行こう』って
言ってたら、そのとおりに彼は動いてくれて、その場面は流れていったかもしれない。
でも、〇さんに考えてもらう関わりが1つあったことで、『あと、何分?』 『じゃあ、あと5分で』っていうやりとりが生まれて。」
『もう帰ろう、行こう』と声かけをして、〇さんがそのとおりに行動することももちろん大切。ですが、すぐに誘導する言葉を使うのではなく、〇さん自身が考え、それを言葉にしてくれたからこそ生まれるコミュニケーションがあったといいます。
とよしーは、「こちらの関わり方ひとつで、こんなコミュニケーションができるんだ!」 と感動した出来事だったそう。
お子さんの成長や日々変化しているところを引き出せるような関わりが大切だという、とよしー。運動指導で意識していることも聴いてみました。
「いまはそれができなくても、縄跳び跳んでる姿とか、こっちを見て笑ってくれている姿とか、そういうのが理屈抜きで見えてしまうんよね。それでその子ができなかったら、それはこちら側の、指導の問題かなと思う。それくらい、指導者は想像をふくらませて関わることが大事かなと思います。」
(文・2号店 ひかる)